首都高速道路で14日、事故が相次ぎました。湾岸線では夕方、車6台が絡む事故で1人が死亡、2人が重傷を負いました。朝には、池袋線で7台が衝突する事故があり、3人が死亡しました。通行止めは午後10時現在も続いています。いずれの事故もトラックの運転手が逮捕されています。

■湾岸線で6台事故…1人死亡

東京から横浜方面へ向かう首都高速湾岸線。事故が起きたのは、午後5時半過ぎでした。消防などによると、大黒ジャンクションと東扇島インターチェンジの間で「車が中央分離帯に接触し、道路上に人が倒れている」という内容の通報があったといいます。

警察によると、トラックと乗用車、ワゴン車などを含む6台が絡む事故で、20代の男女2人が骨折などの重傷。28歳の男性が意識不明の重体でしたが、午後8時過ぎに死亡が確認されました。警察は午後6時過ぎ、トラックの運転手を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。

この事故の影響で、横浜から東京方面へ向かう上り車線は大渋滞に。ちょうど帰宅ラッシュも重なる時間でした。首都高速湾岸線は、大黒ジャンクションから東扇島インターチェンジの間で、午後10時現在も通行止めが続いています。


■「爆発が3〜4回あった」

埼玉でも14日午前7時半過ぎ、車7台が絡む事故が起きました。事故直後の映像には、真っ赤な炎に包まれた車から黒煙が立ち上っている様子が映っています。隣の車線には追突された車が列になって止まっていました。

現場近くで働く人
「なんせ、ものすごい音がしました。何回もぶつかった音がしたのと、爆発みたいなやつが3〜4回。爆発した時にバンパーのかけらが飛んできたんです。煙すごかったです」

事故を起こした大型トラックは、乗用車3台と別のトラック3台を巻き込んで停止。3台の乗用車は炎上し、それぞれ乗っていた3人が死亡しました。

事故が起きたのは、東京都心から埼玉方面へ向かう首都高速5号池袋線下りの片側2車線の道路。現場は外環道と交差する美女木ジャンクションの600メートルほど手前で、左車線は外環道に抜ける車が列になり、よく渋滞が起こる場所だといいます。

美女木ジャンクションは、高速道路上に信号が設置されている全国的にも珍しい場所。首都高から外環道へ抜けるために信号待ちが発生しているのです。

現場近くで働く人
「外環に行く人が渋滞しちゃう。それで追突事故は結構(起きる)。会社が首都高の近くなので、よくサイレンなってます。下りは特に。長く列ができちゃって、そこで追突しちゃうのは多いみたい」

14日朝も渋滞が発生するなか、事故は起きました。大型トラックが左車線の渋滞の最後尾に追突。追突された乗用車は右車線へ跳ね飛ばされました。大型トラックはさらに、前に並んでいた乗用車2台にも立て続けに追突したということです。

警視庁は、トラックを運転していた降籏紗京容疑者(28)を過失運転致死の疑いで現行犯逮捕。ブレーキを踏んでいなかったとみられています。

会社関係者によると、神奈川県厚木市の事務所を14日朝に出発したという降籏容疑者。取り調べに対し「ぶつかった時に意識はありませんでした」と供述しているといいます。

この事故の影響による、高島平〜美女木ジャンクションの間の通行止めは、15日朝まで続く見通しです。

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