警視庁=米田堅持撮影

 会社が管理する約500台のスマートフォンを売却して約5400万円を着服したとして、警視庁捜査2課は14日、ゲーム大手「バンダイナムコエンターテインメント」(東京都港区)元社員、豊住陽一容疑者(59)を業務上横領容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。

 逮捕容疑は2020年1~12月、スマートフォン約500台を約30回にわたって東京都内の買い取り店で売却し、計約5400万円を横領したとしている。

 同社などによると、豊住容疑者は社員らが職務で使用するスマートフォンなどのモバイル端末を管理していたという。21年11月、同社の管理システムの登録と、実際に社員らが使用しているスマートフォンなどのモバイル端末の数が異なっていることが発覚した。

 同社が調査を進めたところ、豊住容疑者が15年4月~22年4月に4400台以上のモバイル端末を無断で業者に売却し、約6億円を着服していた疑いが分かったという。同社は22年12月20日に豊住容疑者を懲戒解雇し、警視庁に刑事告訴していた。【遠藤龍、森田采花】

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