熊本県の阿蘇山周辺を上空から観光できる外国人観光客にも人気の遊覧ヘリが不時着し、3人がけがをしました。

事故が起きたのは13日正午ごろのこと。当時、付近の風速は5メートルほどでした。消防などによりますと「飛行中にエンジンが停止して不時着した」ということです。

遊覧ヘリの運航会社代表が取材に応じました。
匠航空・森岡匠代表:「具体的にどのような文言で、どのような報告があったのか、まだ確認できていないんですが、『出力の低下があった』という報告が(パイロットから)あったと運航部から聞いてます。エンジン出力ですね」

2001年の会社立ち上げ以来、初めての事故だといいます。
匠航空・森岡匠代表:「メーカー推奨のマニュアルに従った点検・整備なんですね。匠航空では、離陸前・飛行後の点検、通常、毎日・毎回行う点検と、50時間ごとにある点検を欠かさずに実施しております。(Q.今回も点検していた)もちろんそうです。しないで飛ぶパイロットはいない。(Q.異常はみられなかった)異常ないですね」

計画されていたルートは、阿蘇山の火口を眼下に、周辺をぐるりと回る約7分の遊覧飛行です。今回、エンジントラブルにより、コースを離れ、発着場から500メートルほど離れた場所に不時着しました。

不時着現場付近で働く人:「(不時着は)ここから100〜200メートルの所。どんな音かは覚えていないが、近いなという印象。ほかの職員は『バリバリ』と音が聞こえた。まさか落ちているとは思っていなかったみたい」
不時着現場付近で働く人:「救急車が3台くらい来ていた。ほかにも消防署の車両とか警察も」

ヘリには2人の乗客がいました。いずれも中国籍の観光客で、1人はあばら骨を、もう1人は腰の骨が折れる大けがをしました。パイロットの男性(57)も背中の骨を折る重傷です。
匠航空・森岡匠代表:「お客さまのけがの状況が詳しく入ってこない。相当な痛みがあったと思うので、お詫び申し上げる。何が原因で、どう対処するのか。皆さまにわかり次第お伝えして、原因究明に力を注ぎたい」

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