明治から平成までの123年間に42人の県知事が使用した旧知事公舎「中之小路賓館」(佐賀市)の庭園で、モミジやカエデの新緑が見ごろとなり、春の特別公開で訪れた人の目を楽しませている。特別公開は6日まで。
同館は1891年に建てられた和洋折衷の木造2階建てで、敷地面積は約2000平方メートル。庭園にはモミジやカエデのほか、ハナミズキ、クス、サクラ、マツなどが植えられている。1961(昭和36)年には昭和天皇が県内への初の行幸啓の際に宿泊した。
江北町から姉妹で訪れた女性会社員(50)は「マンションが建ち並ぶ街中でオアシスみたいな場所。落ち着くし、新緑を見ていると安らぎを感じる」と話した。県の担当者は「新緑の季節に特別な空間でゆっくり過ごしていただければ」と来館を呼びかけている。
特別公開には、高校生以上は美化協力金として200円が必要。館内では県華道連合会による生け花展も開かれている。【斎藤毅】
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