5月5日の「子どもの日」を前に、埼玉県加須市の利根川河川敷で3日、全長100メートルのジャンボこいのぼりを揚げるイベントが行われました。

 一生懸命広げているのは全長100メートル、重さ330キロにもなる世界最大級のジャンボこいのぼりです。

 加須市は全国有数のこいのぼりの産地として知られ、このイベントは30年ほど前からコロナ禍で中止となった年を除いて毎年、開催されてきました。

 直径10メートルもある大きな口の端にクレーンを取り付け、風向きを確認しながらゆっくりと慎重に引き上げていきます。

 天気には恵まれたものの、朝から風が弱い予報ということもあり、午前中の挑戦では残念ながらジャンボこいのぼりが空を泳ぐことはできませんでした。

加須青年会議所 下野泰樹理事長
「自然相手なので、どうしても難しいところがあるんですけど、午後これからなので、2回目、風が吹いてくれるのを信じて」

 午後になり、待ち望んでいた風が吹き始めたことから期待を込めて再度挑戦します。

 クレーンでこいのぼりが再び引き上げられていく様子を集まった大勢の人たちが固唾(かたず)を飲んで見守ります。そしてついに、ゆっくりと大空を泳ぎ始める雄大なこいのぼりの姿に会場から大きな歓声が湧き上がりました。

 晴れ渡った絶好の空のもと、集まった人たちは屋根より高すぎる空を悠々と泳ぐ全長100メートル、世界最大級のジャンボこいのぼりの姿に歓声を上げながら楽しんでいました。

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