ゴールデンウイークは後半戦がスタート。
高速道路の下りの渋滞は、3日がピークです。羽田空港では、人が大渋滞。ゴールデンウイーク中、東海道・山陽新幹線の『のぞみ』は、全席指定となっています。
名古屋へ行く人:「ホームに来るのに10分ぐらいかかって。すごく人がたくさんいらっしゃって」
関西へ行く人:「本当は『のぞみ』を取りたかったんですけど、予約するのが遅くて、全然、席が空いてなくて。仕方なく『ひかり』で我慢しようかなと」
3日は、全国的に晴天に恵まれ、絶好の行楽日和となり、各地、大勢の人でにぎわいました。
観光地にとって、人出の多さは、うれしい悲鳴ですが、反面、いかに混雑を整理するかという課題も浮かび上がります。
復元された豪華絢爛な本丸御殿が人気の名古屋城。3日も入場を待つ長蛇の列ができました。
名古屋城では、初の試みとして、今月1日から『こどもファスト・トラック』の実証実験を行っています。子どもや妊娠中の人を優先案内することで、子育て世帯が、さまざまな施設を利用しやすいようにという取り組みです。
埼玉からの観光客:「すごくスムーズでありがたかった」
埼玉からの観光客:「天気がよく、熱中症の心配もあるので、ありがたかった」
今年のゴールデンウイークは、18万人の人出を見込んでいる鳥取砂丘。ラクダと一緒に写真を撮ろうと行列ができました。行列は、観光客だけでなく、駐車場に向かう車でも。コロナ前は、渋滞が4キロにもなり、幹線道路にまで及んだため、市民生活に大きな影響が出ました。市では、対策として、専用サイトで駐車場の空き情報を発信したり、ライブカメラで、渋滞の様子を確認できるようにしました。
オーバーツリーズムの波に飲まれている鎌倉市。なかでも、江ノ島電鉄の混雑は一向に収まらず、鎌倉駅から長谷駅の間が顕著です。解決策として編み出されたのが“徒歩移動”の推奨です。
鎌倉駅では、混雑がひどいと、次の電車を待つことも珍しくありません。目的地が、大仏や長谷寺方面の観光客に向けて、徒歩でのルートを2つ案内しています。近距離なら、歩いた方が早い場合もあります。駅前では、チラシを配り、観光客に勧めていました。
イタリアからの観光客:「徒歩移動は健康にもいいと思う」「天気のいい日には、ちょうどいい」
アメリカからの観光客:「徒歩でも行けるとは知らなかった」
3日は、徒歩で楽しむ観光客も多く見られました。天気が良ければ、効果が期待できます。
国交省関東運輸局・近藤光則観光部長:「江ノ島電鉄に乗るお客さんに歩いてもらうことになれば、その分、運賃の収入が減ってしまうことになりますけど、お客さまが集中せず分散していただくことによって、満足度が高まるし、いろんな地域にお金も落ちることになれば」
また、江ノ島電鉄では、地元の住民に対し、優先的に駅に入場できるパスを発行しています。これは、駅に入場制限がかかったときに使えます。
鎌倉市観光協会・大津定博専務理事:「『住んでよし訪れてよし』は、鎌倉が掲げる大きな目標。観光協会としても、それが堅持できるよう頑張っていく」
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