専門家は今年の暦から「五月病」が2段階で来ると注意を呼び掛けています。
■今年は「2段階五月病」に注意
医師が警鐘を鳴らすのは…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「2段階仕立ての五月病に注意が必要」
そもそも五月病とは就職や転勤、進学など4月に環境が変わることでストレスや疲労が蓄積され、5月に表面化することです。
場合よっては、めまいや吐き気、倦怠感(けんたいかん)などの症状が出ることもあります。
「五月病」の可能性がある人(20代)
「仕事に行くと気持ちが悪くなったりとか、(職場の)人数が少なくて1人の作業に負荷が掛かったり…」
「(Q.4月は走り続けてヘトヘトだ?)そうですね」
では、「2段階五月病」とはなんなのでしょうか。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「今年はゴールデンウィークといっても(休日が)3日と4日に分かれているので、4月にたまった体や心のストレスや自律神経の乱れが3連休では十分に解消されず、はざまの(平日)3日間でまた疲れがたまる。(後半の)4連休が明けるとさらにその後、長い業務・労務・学業などが待っているので、2段階で体へのダメージがたまってしまうために、より強い5月病の症状が出る可能性がある」
特に今年のゴールデンウィークは気温差も激しく、身体的なストレスも掛かりやすいといいます。
会社を経営しているという男性は…。
メンテナンス会社 社長(40代)
「(Q.3連休、4連休と分かれているが?)ちょっとしんどいのはしんどい。“波”ができちゃうので」
「(Q.仕事と休みの切り替えは?)起きている時間はずっと仕事のような感じもあるので、そういう意味では自分で小さなゴールを作って『この商品を納めたら、きょうは1杯お酒を飲もうかな』みたいな」
前半の3連休明けに大変なことがあった男性は…。
運送業の男性(50代)
「(Q.おととい3連勤が始まる時の思いは?)もう寝坊寸前で走って会社行きました」
「(Q.寝坊しかけた?)ギリギリでした」
「(Q.なぜ寝坊?)3連休で(体が)おかしくなっているんですよね。(ゴールデンウィーク明けの)来週やばいっていうことですね」
一方で、長期の休みを必要としない人もいるようです。
飲食業の女性(20代)
「(Q.(休日を)つなげて休みたい?)そう思うと思いつつ、ゴールデンウィークどこに行っても混んでいるので…。飲食店で働いているんですけど、地方から色んな方が来て下さって、いつもとは違う感じですごく楽しく仕事ができました」
「(Q.仕事と休みの切り替え方法は?)夜、寝る時に次の日のことを考えずに起きてから考える」
伊藤院長にも「2段階五月病」を防ぐための対策を聞きました。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「(ゴールデンウィーク)最後の日にギリギリ長時間の乗り物で慌てて帰ってくるような計画を立ててしまうと、非常に疲れがたまって五月病になりやすくなる。できれば(ゴールデンウィーク)最後の2日くらいは自律神経を整えるために生活のリズムはある程度、守りながらゆったりとした時間を過ごすと」
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