東京メトロ=曽根田和久撮影

 東京メトロは2日、飯田橋駅務管区に勤務する20代の男性社員が検索システムを悪用し、落とし物の現金(計約23万)や財布などを着服していたと発表した。3~4月に少なくとも6回着服したといい、警察への相談を検討している。

 メトロによると、社員は4月28日に飯田橋駅の「お忘れ物総合取扱所」を訪問。落とし主が判明していない現金16万円について、他人名義の運転免許証を提示し、持ち主だと偽って受け取った。社員は事前に検索システムを使い、この現金が見つかった日時や場所を把握して係員に伝えていた。「免許証は拾った」と説明している。

 社員は、落とし主が判明していない金品を検索し、同一の他人の免許証で4回受け取ったという。同一人物が短期間に繰り返し落とし物の回収に来たことを不審に感じた同社が検索履歴を調べ、この社員の関与が浮上した。【白川徹】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。