栃木県那須町の事件で、沖縄で逮捕された指示役とみられる男が「さらに指示役がいる」と話し、さらなる「黒幕」の存在に言及していることが分かりました。
■那須の事件“兄貴分”が供述
沖縄での潜伏生活が少しずつ分かってきました。
沖縄で逮捕された指示役とみられる佐々木光容疑者(28)。那覇市内のホテルに数日間、潜伏していました。タクシーの運転手が確保された一部始終を見ていました。
目撃者
「並んでたら、たくさん人が来た。中からたばこ吸っている人が出てきたから、そのまま警察が囲んで前の方に連れていかれた。(佐々木容疑者は)『びっくりした』とか言ってた。14、5人いたんじゃないか、警察は」
「(Q.抵抗したりは?)なかった」
那須町で夫婦の遺体が見つかった事件。指示役とみられる佐々木容疑者の新たな供述が分かりました。
これまでに分かっている構図は、逮捕された佐々木容疑者は遺体の処理などを平山綾拳容疑者(25)に指示。さらに平山容疑者は“飲み友達”2人に依頼したとみられています。
■まだ黒幕が?「さらに指示役いる」
平山容疑者の供述から
「自分の上にさらに指示役がいる。宝島さんは知らない」
平山容疑者は、1千数百万円を受け取ったとされています。
元警視庁刑事 吉川祐二氏
「平山・佐々木容疑者が集まっても、それだけの金を捻出するのは非常に大変なこと。1000万円以上であれば上部がいる可能性高い」
2人の接点も分かって来ました。
佐々木容疑者の供述
「平山とは今年の2月から3月に渋谷のお店で知り合った。主にSNSでやり取りしていた」
兄貴分とみられる佐々木容疑者。平山容疑者を“綾拳”と呼び、お互い本名は知らないそうです。
平山容疑者が五反田の居酒屋を訪れたのが今月16日の午前2時前。その1時間半後に佐々木容疑者が合流します。この際、1千数百万円を受け取ったとみられます。その数時間後に遺体が見つかり、翌朝、平山容疑者は警察に出頭します。
金を得たにもかかわらず、なぜわずか一日ほどで出頭したのでしょうか。
吉川祐二氏
「自分の車を貸していることから考えても、ナンバーから自分にはすぐに捜査の手が伸びるだろうと考えて、それを逆手に取ったような形で自分から出頭して、言い訳をしておこうという考えもあったのではないか」
佐々木容疑者は確保された際、現金数百万円を持っていましたが、事件の報酬ではないと話しています。
吉川祐二氏
「近隣トラブルなどが原因で1千万円の報酬を出してまで行われる犯罪とは考えづらい。もっと根深い動機があるものと思う」
警視庁は佐々木容疑者が持っていた複数の携帯電話の解析を急いでいます。
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