警視庁=米田堅持撮影

 豊洲市場(東京都江東区)の青果の運送を請け負い、国の許可を受けずに「白トラック」営業を行ったとして、警視庁交通捜査課は4日、埼玉県和光市の運送会社社長、神里貢容疑者(63)ら男性4人を貨物自動車運送事業法違反(無許可営業)の疑いなどで逮捕したと発表した。

 神里容疑者は2020年ごろからの約4年半で、青果配送を無許可業者に下請けさせ、計約2300万円の仲介料を得ていたとみられる。

 逮捕容疑は3月11日~7月18日、国の許可を受けず、豊洲市場からキャベツやリンゴなどの青果を、千葉県のスーパー計6店に有償で運んだとしている。いずれも容疑を認め、神里容疑者は「利益を上げるため無許可業者に運ばせていた」と供述しているという。

 都豊洲市場管理課によると、市場に車両が入場する際には、事前に登録が必要。入場時にナンバーを自動で読み取り、登録がない車両は侵入できない仕組みとなっている。

 その際、運送業者であるかは確認しておらず、白トラックが気づかれずに出入りする可能性もあるという。【加藤昌平】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。