オープニングセレモニーであいさつする俳優、舘ひろしさん=JR東京駅で2024年12月2日午前10時53分、竹内良和撮影

 障害者支援施設・弘済学園(神奈川県秦野市)の利用者が手がけた作品を集めた「わたしたちが創る展」が2日、JR東京駅丸の内地下南「動輪の広場」で始まった。4日まで(午前11時~午後7時半)。俳優の舘ひろしさんとのコラボレーションで生まれた人気のオリジナルTシャツなど約3000点を展示、販売している。

 学園は公益財団法人・鉄道弘済会が運営。知的障害などがある4~31歳の約150人が入所や通所をしながら治療・教育の両面での「療育」支援を受けている。

弘済学園の利用者が描いた絵をプリントしたTシャツ。俳優の舘ひろしさんらがデザインを選考した=JR東京駅で2024年12月2日午前11時39分、竹内良和撮影

 Tシャツは、学園を支援している舘さんの発案で2012年度に誕生し、子供たちが学園生活で描いた絵をデザイン。今回は職員らの投票で候補作10点を決め、この中から舘さんが花や鉄道車両などの5点を選んだ。

 創る展は62回目。木彫りやアクセサリーなども並ぶ。「福祉では売らない、品質で売る」がコンセプトの「丹沢ハーブティー」も自信作の一つ。丹沢山地のふもとにある畑で、化学肥料や農薬を使わず、良質の地下水で育てた高級茶だ。

 オープニングセレモニーで舘さんは「素晴らしく、心のこもった作品が数多くあります」とあいさつ。大永篤園長は「利用者の秘めた力、あふれるエネルギー、深い思いを共有してもらえれば」と話した。【竹内良和】

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