海上保安庁が入る中央合同庁舎第3号館=東京都千代田区霞が関で、本橋和夫撮影

 神戸港沖で貨物船と作業船が衝突した事故で、神戸海上保安部は23日、転覆した作業船に乗っていた男性3人のうち、船長の田代正和さん(73)=長崎県佐世保市=の死亡が確認されたと発表した。残り2人は救助され無事だった。

 事故は23日午後6時ごろ、神戸市兵庫区の和田岬灯台から南約500メートル付近で発生。シンガポールに向かうマーシャル諸島船籍の貨物船「ヤニス・エヌ・ジー」(4万3291トン)と、別の貨物船を押す作業船「奨栄丸」(19トン)が衝突した。神戸海保によると、救助された2人は60~70代の甲板員の男性。いずれも命に別条はないという。

 貨物船に乗ったフィリピン国籍の21人にけがはなかった。神戸海保などが事故の詳しい状況を調べている。【大野航太郎】

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