発達障がいや不登校などの課題を抱える子どもたちの保護者らが「ゆんたく」しながら悩みを相談できる場をつくろうと、琉球大学教職大学院の丹野清彦元教授(現非常勤講師)と県立図書館の子育て支援イベントが28日から始まる。「問題を一人で抱え込まない」がテーマ。来年3月まで計4回を実施予定で、丹野さんは「話すことで楽になることはある。互いの『経験交流』ができるようにしたい」と参加を呼びかけている。(社会部・新垣亮)

 講師を務める丹野さんは大分県の小学校で約30年間勤務し、2015年に琉球大学教職大学院の教授に就任した。専門は「暴れる子や落ち着かない子への理解と対応」。孤独感を抱える子や先生に寄り添う活動にも取り組み、著書もある。

 「ゆんたく・そうだん会」の前半は丹野さんが県内の事例を紹介。その後「ゆんたく会」をし、まとめに川柳や琉歌を詠み合うユニークな内容。「笑顔で締めくくりたい」と語る。

 子連れでも参加できるよう館内で同日、絵本の読み聞かせをすることから「安心してお子さんも連れて参加してほしい」と話す。

 「これまで良い経験もつらい経験もあると思うが、語り合い、互いをねぎらうことができる場にしたい。『経験交流』で気持ちも楽になるはずだ」と呼びかけた。

 当日は図書館にある課題解決に向けた関連本を貸し出す。図書館側はさまざまな本に触れ、自身に合った方法を見つけてほしいと考えている。

 「ゆんたく・そうだん会『エジソンのたまご』」は28日(幼児期)、来年1月16日(低学年)、2月13日(高学年)、3月13日(中学校)を予定しており、定員は事前予約制の20人。いずれも午前10時半から正午。場所は県立図書館4階交流ルーム。

 問い合わせは同館企画・支援班、電話098(894)5858。

 申し込みは下記のURLから。

エジソンのたまご 学校生活・集団生活のお悩み「ゆんたく」そうだん会
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSftP5GHeXf7r_tyDXRpwWwVM1uU6-2AtgWHmENCuSc5Dd3CTw/viewform

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