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能登半島を襲った豪雨から2カ月。

奥能登は、来月半ばから本格的な雪の時期を迎えます。しかし、半島をぐるりと回る“大動脈”国道249号は今も寸断されたまま。輪島と珠洲の沿岸部は、地震でも、豪雨でも、大きな被害が出ました。

いま、国道249号は、石川県に代わって、国が工事を行う権限代行で、復旧を進めています。

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国道以外の道も、まだまだ整備されていません。軽油の運搬に同行させてもらいました。

到着したところは、解体工事が行われている場所です。

下村アナウンサー
「いま、重機に軽油を入れていく作業が行われています」 協和石油販売・中野博志さん(54)
「(Q.いま需要は増えている)いっぱいいっぱい、多すぎて。早くしてもらわないと、潰れた家ばかりなので。解体業者もみなさん全国から来てますし」

需要は、被災前の4倍に増えているのに、道路が復旧しないので、運搬に2倍の時間がかかっています。当然、1日に回ることができる現場は、減ることになります。

協和石油販売・中野博志さん(54)
「非常に大変。う回路は大回りなので。(Q.そこに雪が降ったら)下手したら、車が動けなくなったり、県外からの応援の業者は、雪道に慣れていない。事故を起こさないか心配。道路をふさがれると、また通行止めになるので」

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■年内“開通”へ 雪対策も強化

地震のあとの雪では、復旧した道路が倒木で、再び、通れなくなったことがありました。まだ、融雪装置が断線しているところもあります。

国道249号について、国は、年内に、全線で通行が再開することを明らかにしました。

そして、国土交通省は21日、石川県や各自治体のほか、金沢地方気象台や県警本部でつくる連絡本部を新設。情報を集約して、除雪体制の強化を図ります。

復旧を止めないため、能越自動車道と、のと里山海道とは、国が除雪を行い、国道249号も大雪のときは、国が対応にあたることを決めました。

国道249号沿いに自宅がある亀山國彦さん(65)。

亀山國彦さん
「私は神職なので、兼務している神社が全壊とかもあって、祭りがないと、私らも収入がない。仕事がないというのが一番…。これから先、どうなるのだろうと心配」

自宅は、豪雨から2カ月もの時間が経った、いまも水が出ません。予定通りなら、今月下旬には、水が出るようになるはずでした。被害を受けた浄水場や水道管は、大量の土砂を撤去しなければ、復旧工事を始められない場所があるということです。

いまも珠洲市の508戸、輪島市の87戸で断水が続いています。

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