不登校やいじめの件数が“過去最多”の時代。親や子はどういったマインドセットで生き抜くべきか。経済愛好家/コラムニスト/ニューレディの肉乃小路ニクヨ氏に聞いた。
【映像】肉乃小路ニクヨ氏が“中島美嘉”から学んだこと
文部科学省の調査によると、去年度、全国の小中学校で30日以上欠席した「不登校」の状態にある子どもが34万人を超え、過去5年間で倍増。さらに、いじめの認知件数も小中高、特別支援学校を合わせておよそ73万件と、前の年度よりも5万件余り増えて過去最多となっている。
実際、子を持つ親からは「不登校というか、やはりいじめなどいろいろな問題があって、先生も対応しきれてない」「実際にどう解決したのか、細かいところまでは耳に入ってこず有耶無耶にされる」といった声もある。
ニクヨ氏はいじめについて「SNSやLINEのグループ内で起こっているという話も聞いていて、以前よりも“見えにくく”なっている。SNSについてのリテラシーが足りていないことが1つの要因だが、大人も(SNSを)迷い迷い使っているところがあり、子どもに指導しにくいところがある」と指摘。
「大人がしっかり決めて判断し、子どもにリテラシーとして伝えていかなければ、子どもは惑ったまま、同調圧力でいじめてしまうと思うのでは」と自論を述べた。
また、不登校については「昔と比べて同調圧力が減り、(学校に登校すること以外の)選択肢があると提示されたことで、無理に行かなくても良いという考え方が増えてきているので、(件数が増えることも)致し方ない」との見解を示した。
一方で、「選択肢が広がったことは素晴らしいことだが、その結果、個人で『決めなきゃいけないこと』が増大している。(子どもが)何もできない、何も進まないという状況から、また学校に通うようになるかもしれないといった状況があったとして、親が判断に惑うと、それは子どもにも伝わってしまい、宙ぶらりんな状態になってしまう。なので、日本人全体が、この選択肢が広まった時代において、“自己決定”がとても大事だということを考えなければいけない時代に入ったんじゃないか」と熱弁。加えて、以下のような実体験で締め括った。
「私が“自己決定”できるようになったのは30代の半ばくらい。旅先で中島美嘉さんの『Will』という曲を聴いて、『あれから僕はいくつの自由を生きてきただろう』という歌詞に、運命のいたずらじゃなくて決めたのは僕のWillで、自分の意思で決めたんだと共感してダーっと泣いて。そこで自己決定って大事なんだと学んだ。そういった自己決定をしていくという覚悟と判断を持たないと、この(多様性の時代の)豊かさは享受できないんだということを理解したほうがいいんじゃないかな」
(『ABEMAヒルズ』より)
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