熊本県警は26日、県内の警察署に勤務する20代の男性巡査長を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで熊本地検に書類送検し、同日付で停職1カ月の懲戒処分とした。巡査長は同日付で依願退職した。
送検容疑は2月29日午前7時ごろ、酒気を帯びた状態で自分の車を運転して出勤したとしている。
県警監察課によると、酒の臭いに気が付いた上司の指摘で飲酒検知。呼気から基準値(1リットル当たり0・15ミリグラム)を下回ったがアルコールが検出された。出勤時の運転中の状態を推定し酒気帯び運転に当たると判断された。
巡査長は29日午前0時ごろまで5時間半にわたり、県警の同期生計男女9人で飲み会をしていたといい「ビールやハイボールなど7杯ぐらい飲んだ」と話しているという。「酒が抜けていない認識があった。県民の信頼を失う重大なことをしてしまった」と弁明しているという。
残る同期生8人のうち、処分された巡査長と最後まで飲んでいたもう1人も翌朝乗用車を運転して出勤したが、アルコールは検出されなかった。7人は早めに帰ったという。【野呂賢治】
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