長野県から水戸署に移送された金成行容疑者=25日午後

水戸市で令和4年1月、特定抗争指定暴力団山口組系の組幹部が射殺された事件で、茨城県警は、殺人と銃刀法違反の容疑で指定暴力団絆会幹部、金成行被告(55)を近く逮捕する方針を固めた。26日、捜査関係者への取材で分かった。

金被告は、2年に長野県宮田村の飲食店駐車場で暴力団幹部に発砲し重傷を負わせたなどとして、殺人未遂容疑で指名手配された。今年2月、仙台市内で長野県警などの合同捜査本部に逮捕され、その後起訴された。

捜査関係者によると、茨城県警は既に金被告の逮捕状を取っており、25日に身柄を長野県から茨城県に移送した。

金被告は4年1月17日午後、山口組系組事務所で、神部達也幹部=当時(40)=の頭などに拳銃を発砲し、殺害した疑いが持たれている。金被告が使ったとみられる車は同日夜、埼玉県三郷市で見つかった。

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