海底から回収された広告紙=門司海上保安部提供

 大量の広告紙を関門海峡に不法投棄したとして、小倉区検は北九州市小倉北区の無職男性(74)を廃棄物処理法違反で略式起訴し、小倉簡裁は4日付で罰金30万円の略式命令を出した。

 男性は2021年2月~23年10月、JR小倉駅に近い小倉北区浅野の岸壁から、不動産の売却情報などが印刷された広告紙約900キロを不法投棄したとして1月に門司海上保安部に逮捕され、23年10月に段ボールに入った広告紙約25・6キロを不法投棄したとして3月に略式起訴されていた。

海中に投棄された広告紙=門司海上保安部提供

 門司海保によると、23年4月に第三者から情報提供があり、海底を捜索したところ、不法投棄された広告紙177束(1束1000枚)が見つかった。その後の捜査で、男性が各家庭などにポスティングする契約で請け負った広告紙と判明した。【成松秋穂】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。