能登半島地震の被災地を見舞うため12日に石川県を訪問した天皇、皇后両陛下は午後3時ごろ、穴水町の臨時ヘリポートから次の目的地の能登町に自衛隊ヘリで向かわれた。ヘリポート前にある港の対岸には土砂崩れに家屋が巻き込まれ、16人が亡くなった穴水町由比ケ丘地区があり、両陛下はヘリに乗り込む前にその方向に向かって黙礼した。
穴水町では、避難所に足を運び被災者の話に耳を傾けた。店舗や住宅が複数倒壊した町中心部の商店街に立ち、被災状況の説明も受けた。
被災地訪問は2回目で、3月22日には輪島市と珠洲市を回った。宮内庁によると、両陛下は発災直後から今も、厳しい環境に置かれた被災者を案じている。奥能登地域を2回に分けて訪問するのは、深刻な被災状況を踏まえて訪問先や方法を県と調整した結果という。
穴水、能登両町は元日の地震で震度6強を観測。能登町では津波が4・7メートルに達した地域もあった。石川県によると、奥能登の一部地域などでは今も断水が続いている。【山田奈緒、深尾昭寛】
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