袴田巌さんの再審無罪が確定したことを受け、日弁連は11日、臨時の会見を開き、まだ多くの冤罪(えんざい)事件の被害者がいるとして再審法の改正が必要だと強く訴えました。

 日弁連の渕上玲子会長は、11日の臨時会見で長期間にわたり袴田さんの基本的人権を蹂躙(じゅうりん)することになったのは「刑事司法の制度的、構造的な問題によるもの」だとして、「政府や国会に刑事司法制度の抜本的な改革を求めたい」と述べました。

 また、日弁連として「再審法の速やかな改正に向け力強く取り組む」と話しました。

袴田巌さんの姉 袴田ひで子さん
「この度は巌の無罪が確定いたしました。本当にこんなうれしいことはありません。私たちは巌だけが助かればいいと思っておりません。冤罪で苦しむ方、皆さん大勢いらっしゃいます。その方たちにもぜひ再審開始になって、頑張っていただきたいと思っております」

 会見の冒頭にオンラインで参加した袴田巌さんの姉・ひで子さんは、冤罪で苦しむ人のため速やかに再審法の改正が必要だと訴えました。

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