政府が旧統一教会に対する解散命令請求を東京地裁に申し立ててから13日で1年となります。元2世信者がANNの取材に応じ、「苦しむ日々は続いている」と胸の内を語りました。
去年10月13日、文部科学省は旧統一教会の活動が宗教法人の目的を大きく逸脱しているとして、解散命令の請求に踏み切りました。
元2世信者の女性(30代)
「日頃、目を背けてきたような内容と直面する機会がすごく強かった1年だったので、苦しむ日々っていうのが続いている状況かなと思います」
こう話すのは両親が旧統一教会の信者で、元2世の女性です。
高額な献金や霊感商法を間近で目にする幼少期を過ごし、大学の卒業と同時に教団のもとを離れました。
元2世信者の女性(30代)
「裁判所の審理が非公開のため、ずっとどういう状況か分からないので、宙ぶらりん状態だなって感じています。統一教会は全く反省する色がないので、最高裁まで争うんだろうな。形式的・形骸的な審理を行うのではなく、被害者がどういった巻き込まれ方をしたのか、そういった被害実態に深く踏み込んで、実態的に実質的に判断をしていってほしい」
女性は「宗教2世の問題は旧統一教会だけに限ったものではない」としたうえで、予防策や救済策を広く模索してほしいと訴えています。
阿部俊子文科大臣は「今後も法令にのっとりながら、引き続き適正な対応を取りたい」としています。
一方、教団側は「解散命令請求が信教の自由を侵害する不当なものであることを今後も訴え、法廷で争っていく」とコメントしています。
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