8日朝、大腿(だいたい)骨の手術を終えられた美智子さま。午後、上皇さまが美智子さまのもとをお見舞いされました。
■上皇さま 美智子さまをお見舞い
右大腿骨上部の骨折と診断され、7日に入院された美智子さま。その後のご様子が分かってきました。
側近によりますと、美智子さまは8日午前5時に手術室へ入り、折れた骨をつなぎ合わせる処置を受けて約2時間後、病室に戻られたということです。
麻酔から意識は戻っていて、手術が無事に終了したことは美智子さまにも伝わっているということです。
側近は「安心なさったと思う」と話しました。
そして午後3時半ごろ、上皇さまは美智子さまが入院されている病院に向かわれました。車の窓を開け、会釈をされています。術後間もない美智子さまと面会されるということです。
美智子さまの骨折については海外でも報じられました。
香港のメディア、アラブのメディア、投資金融専門紙なども次々と報道。
マレーシアのメディアは骨折についてだけでなく、ご夫妻を「伝統に縛られた王政を近代化し、国民に近付けたことで知られている」などと紹介しています。
■大腿骨を骨折 手術後のご様子は
6日、お住まいのある仙洞御所で転倒し、右足に強い痛みを訴えられた美智子さま。ご夫妻は、おととしから仙洞御所で生活されています。
御所はバリアフリーで、非公開の私室部分にはエレベーターや医療を充実させるスペースが作られたといいます。
20年前、70歳の美智子さまは頸椎(けいつい)症を煩われ、首に頸椎カラーを着けられたことも。
79歳の誕生日には「加齢とともに四肢に痛みやしびれが出るようになった」と話されていました。
それでも思い出の長野県軽井沢町のテニスコートを訪れ、上皇さまとテニスを楽しまれていました。
美智子さま
「いい球でした」
そして今年8月。同じテニスコートを訪問した際には、お二人は手を取りながら段差を上られました。
まもなく90歳を迎えられる美智子さま。去年5月、京都府と奈良県を訪問された時には、こんな場面も。体勢を崩された美智子さまを上皇さまが支えられます。
それから3カ月後に訪れられた長野県でも…。
上皇さま
「大丈夫?」
上皇さまは美智子さまを気遣われ、ゆっくりと歩みを進められます。
長年支え合われたお二人。
上皇さま
「私の家族を大切にしつつ、私に寄りそってきてくれたことをうれしく思っています」
美智子さま
「陛下が誠実で謙虚な方でいらっしゃり、また常に寛容でいらしたことが、私がおそばで50年を過ごしてこられた何よりの支えであったと思います」
美智子さまが入院されるのは2019年以来のこと。
今回は美智子さまの年齢を考えて手術をしない選択肢もありましたが、宮内庁は「医師の判断だった」としています。
今後1、2週間入院し、自立歩行に向けて最初は簡単なリハビリから始められるということです。
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