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 服役した元受刑者たちが出所後に食べる、いわゆる「出所メシ」の実態を取材した。                                                             

 元暴力団員の野口さん(53)は窃盗の罪で2年5か月服役し、この日仮釈放となった。いままでに11回逮捕されてきたという。もう1人の元暴力団員の金さん(55)はこれまで傷害などの罪で3回服役しての出所だ。

 出所した2人を出迎えたのが、建設会社を経営する廣瀬伸恵社長。犯罪歴を抱える人を雇用し、社会復帰の支援をする協力雇用主をしている。

 3人が真っ先に向かったのは市場。刑務所の食事は味が薄いと言われ、ましてメニューが選べる自由もない。出所後、もっとも楽しみにしていたのが“出所メシ”だという。

 市場に並んだ食材や惣菜を見て、金さんは「何見たってうまそうに感じる」と語り、ビールの販売所を見つけると「念願の、俺のプロテインだから」と嬉しそうだった。

 野口さんらは「出所おめでとう」と乾杯するとビールを一口飲み「うまいっす」とコメント。その後は天丼、うなぎなどを「濃厚」「味が濃い」と堪能して「うまいとおり越して、ましてみんな一緒で自由に食べられたので、喋れたし。会話がおつまみでおいしかった」と感慨深げだった。

 元『週刊SPA!』副編集長の田辺健二氏は出所メシについて、ネット界で注目されているというYouTubeチャンネル『グルメンタリー明日は我がメシ』を紹介して「出所メシがなぜ強いかと言うと、なかなか撮れないから。このYouTuberも受刑者の友人や親族の紹介があって、そこから塀の中とコンタクトを取っているそうで、非常に配信頻度が低い」と説明。

 出所メシの実態として「出所は大体、朝8時前後が多い。今回は市場で購入されていた。本当はステーキやラーメンなどに行きたがるが、そこまで待てないからみんな1回フライングしてコンビニに行く人が多い。“フライング出所メシ”をやる。そのときに食べているホットコーナーのチキンや甘いパンなど、めちゃくちゃ美味そうで」と解説した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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