能登地方を襲った豪雨は1000年に1度程度の確率でしか起きないような非常にまれな現象であったことが、民間の気象会社の分析で分かりました。

 石川県の輪島市では、9月22日午前8時10分までの24時間で412ミリとこれまでに経験したことのない猛烈な雨が降りました。

 民間の気象会社ウェザーニューズが過去から将来にわたる気候変動のシミュレーションをもとにこの大雨の発生確率を分析したところ、現在の気候状況下では、1000年に1度程度の確率でしか発生しないような非常にまれな現象であったことが分かりました。

 気象庁は30年に1度以下の頻度で発生する現象を「異常気象」と定義していますが、今回はそれをはるかに上回る異常な状況であったと分析されています。

 ウェザーニューズの担当者は、「現在の気候モデルをもとに計算した結果であって今後温暖化が進むなどの気候変動がある場合は確率がさらに上がる可能性がある」としています。

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