医師免許が取り消された後も医療行為を続けたとして、警視庁四谷署は25日、東京都新宿区の元医師、林道也容疑者(77)を医師法違反の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は2023年4~8月、院長を務めていた「深山会クリニック」(新宿区)で、医師免許が取り消された後も30~50代の男女5人に5回にわたり診察や処方箋の交付などをしたとしている。黙秘しているという。
警視庁によると、林容疑者は診察の際、別の非常勤医師らの名前を使って診断書などを出していたとされる。23年2月に医師免許を取り消された後、約1年で60人以上の患者を診察していたとみられる。
林容疑者は17年、別の病院で性感染症にかかったと虚偽の診断をし、患者から薬代を詐取したとして詐欺容疑で逮捕され、その後、有罪が確定。事件発覚後は深山会クリニックを開設したが、診療報酬の不正受給を巡る監査を拒否したとして、関東信越厚生局が22年11月に保健医療機関の指定を取り消していた。【遠藤龍】
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