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 夏に活動するはずの蚊が秋に向け活発化しています。これからさらに増えるという蚊の撃退法を聞きました。

■涼しい秋到来 蚊の駆除依頼増加

20代
「半袖を着ていたが、寒くて上着を買った」 60代
「気持ちが良いです。ようやく涼しくなった」

 24日、東京の最高気温は25.3℃。やっと過ごしやすい気温になってきました。しかし、ここにきて、あの厄介な生き物が活発に動き出しています。

ヤマザキ動物看護大学 長島孝行教授
「いわゆる『夏の風物詩』であったが、もう夏の虫ではなくなっている」 都内の保育園で行われる蚊の駆除 この記事の写真

 訪れたのは都内の保育園、駆除しているのは、蚊です。

みどりの産業 小坂正照社長
「このあたりに蚊が暑さをしのいで住み着いている」 東京の猛暑日は平年より14.5日多い19日間

 今年の7月と8月、東京の猛暑日は19日間。平年より、およそ2週間も多く観測されました。

35℃〜40℃あると葉の裏でじっとしている 小坂社長
「(蚊は)35℃〜40℃あるとほぼ動かないで葉っぱの裏でじっとしている」

 異常な暑さに、蚊の駆除要請にも変化が起きていました。

小坂社長
「10年前は6月くらいから、せいぜい10月(に依頼が来ていた)」
「(Q.今年は?)今年は4月から始まっていますし、恐らく11月まで(依頼が)続くと思われます」 25℃から30℃で蚊が活発化

 蚊が活発に飛びまわる気温は、25℃から30℃です。

 近年の暑さでは、秋ごろになってから本格的に飛び始めるため、刺されやすい時期が後ろ倒しになっています。

 取材中、番組スタッフも蚊に刺されました。

現在、蚊の駆除は毛虫の4倍に

 以前は毛虫の駆除が依頼の大半でしたが、蚊の活動期間が長くなったことなどから今では蚊に対する出動が毛虫の4倍に膨れ上がっています。

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■9月初週の蚊の関連商品 売り上げ約2倍に

■9月初週の蚊の関連商品 売り上げ約2倍に

ホームセンターの虫よけコーナー

 ホームセンターの虫よけコーナーは、天候と蚊の習性を考慮して、商品が展開されていました。

カインズ昭島店 佐藤将也マネージャー
「9月の頭から気温が下がる予報が出ていた。そこに合わせて前もって、8月の第3週から準備しています」 蚊の関連商品の売り上げは2倍に

 実際に、8月の最終週と比較すると、9月初週の売り上げはおよそ2倍に。

購入者
「網戸に貼る虫よけ。これから活発になると聞いたので」
「本当に暑いときにはいなかったけど、今になって刺されるようになりました」
「(蚊に)刺されました。ここね、油断してた。これから秋になると、人間も過ごしやすくなるし、蚊も過ごしやすくなる。戦いですね、これから」

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■専門家に聞く簡単撃退法

■専門家に聞く簡単撃退法

 専門家は暑さだけではなく、この時期の雨も影響している可能性があると分析します。

長島教授
「ゲリラ雷雨で水たまりがたくさんできた。だからそこに産卵しやすくなったっていうのはあると思います」

 また、秋の蚊には嫌な特徴があるといいます。

長島教授
「秋は子孫をたくさん残そうという努力をする。ここまで付いてくるのかっていうぐらい付いてくる」

 秋のしつこい蚊、どんな対策をすればいいのでしょうか?

蚊対策に「手持ちの扇風機」 長島教授
「彼らは風にめっぽう弱い。手持ちの扇風機を使っているとおそらく顔には刺されない」

 外から家の中に入るときにも、注意すべきことがあります。

「上から下へ払う」ことも有効 長島教授
「蚊はターゲットが近くなった場合、上下に飛ぶ。(手で体の)上から下へ払うだけでも簡単に蚊を取ることができる」

(「グッド!モーニング」2024年9月25日放送分より)

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