能登半島を襲った記録的な大雨で行方不明になっている女子中学生の靴が発見されました。懸命な捜索が続いています。
■不明女子中学生の靴 海岸で発見
石川・輪島市の久手川町 この記事の写真石川・輪島市の久手川町。住宅4棟が流され、中学3年生の喜三翼音さん(14)ら4人の安否や行方が分からないままです。
24日も捜索現場には、娘を捜す父親の姿がありました。
翼音さんの靴午後になって、自宅から1キロほど下流の海岸で見つかったのは、翼音さんの靴でした。
喜三翼音さんの父親 鷹也さん「靴は玄関にあった物。本人の物なので、きれいに洗って大事に持っておこうと。まだ諦めてないです。もしかしたら、どうなのかなって、海まで来てたら…っていう思いはありますけど。まだ諦めていない。希望を持って捜しています。本人が見つからないことには…。最後まで、あすもあさっても捜して頑張ろうと思います」
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■食料尽き断水の孤立集落からヘリで救出■食料尽き断水の孤立集落からヘリで救出
輪島分屯基地にヘリコプターが到着輪島分屯基地に、孤立集落から救助された住民たちを乗せたヘリコプターが到着しました。
停電と断水、さらに食料も尽きるなか、3日間の孤立状態を耐え抜きました。
ほっとしたのでしょうか、若い自衛隊員と笑顔で言葉を交わす様子も見られました。
前立腺と心臓の手術をしたという男性は次のように話します。
男性「(Q.荷物は何を持って来た?)前立腺を手術したので、おしめと心臓の薬」
「(Q.孤立の状況は?)道路や橋も3つほど落ちて、県道38号線の橋も2つとも落ちて、完全に孤立して、行くところがなくなった」
「(Q.電気や水道などは?)全然だめ。水道も全部、根元から抜けてしまった。電気が一番先に切れた」
「(Q.食料は?)全然ない」 集落46カ所(360人以上)が孤立状態
石川県内では、孤立状態が解消されていない集落が46カ所あり、360人以上の住人が取り残されたままです。
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■孤立集落から脱出「悲惨どころじゃない」■孤立集落から脱出「悲惨どころじゃない」
自力で歩いてきた住民の姿も今も孤立している集落、門前町深見から自力で歩いてきた住民でした。
「悲惨どころじゃない」 門前町深見の住民「うちは大丈夫なんだけど、川沿いはもうほとんど。深いところは、これぐらい(土砂が)家の中に入っている。悲惨どころじゃない。大体もう集落の中、道路がない」
地震で半ば壊れていた家を、大雨が襲いました。
門前町深見の住民「もうちょっと、もうちょっと頑張れば、住めるようになるかと思っていたら、水が来て、めちゃくちゃ。仏壇も何もかも、だから全部ない。ひどいよ」 土砂崩れで山肌が丸見えに
山肌が丸見えになるほどの土砂崩れ。今も一部が孤立している珠洲市の大谷地区です。
捜索を続けていたところ、24日に女性が見つかりましたが、死亡が確認されました。
この集落では、貞廣一枝さん(79)の安否が分からないままとなっていて、警察が身元の確認を急いでいます。
(「グッド!モーニング」2024年9月25日放送分より)
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