3連休初日の14日、日本列島は高気圧に覆われて気温が上昇し、各地で35度以上の猛暑日となった。気象庁によると、最高気温は長崎県南島原市で37・8度、佐賀県嬉野市で37・3度、兵庫県豊岡市で37・0度を記録した。
厳しい残暑が続く中、大阪府岸和田市では14日、「岸和田だんじり祭」が始まった。34台のだんじりが威勢よく疾走し、まちは熱気に包まれた。15日まで。
午後0時50分ごろからパレードがあり、岸和田地区のだんじり22台が「ソーリャ、ソーリャ」という掛け声に合わせ、商店街約260メートルを順番に進んだ。ひき手が勢いよく走りながら、だんじりを直角に方向転換させる「やりまわし」も披露され、観客から大きな歓声が上がった。
だんじりは高さ4メートル前後で重さは4トンを超え、200~500人がひく。笛や太鼓、鉦(かね)の鳴り物が盛り上げた。
愛知県知立市の会社員、北田真規さん(27)は出身地の岸和田を離れて5年になる。「だんじりを見て地元はいいなあと思い、帰ってきたくなった」と話し、妻捺美さん(31)は「初めて見た。迫力があったし、伝統を感じた」と喜んでいた。
だんじり祭は五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、300年以上前に始まったとされる。【中村宰和】
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