厳しい残暑の中、ミスト噴射機で涼む男の子=東京都台東区で2024年9月14日午後3時25分、幾島健太郎撮影

 日本列島は14日、関東から九州の広い範囲で高気圧に覆われて気温が上昇し、厳しい残暑が続いた。

 気象庁によると、午後4時時点で14日の気温が全国で最も高くなったのは、長崎県南島原市で37・8度を記録した。このほか佐賀県嬉野市で37・3度、兵庫県豊岡市で37・0度、福岡県太宰府市で36・9度を観測するなど各地で猛暑日となった。全国で914ある観測点のうち、30度以上を観測したのは542地点に上った。

厳しい残暑の中、日傘を手に歩く人=東京都港区で2024年9月14日午後1時49分、幾島健太郎撮影

 東京都内では練馬区で35・2度、府中市で34・8度まで気温が上がったほか、都心(千代田区)も34・5度となった。15日以降に35度以上を観測すれば、観測史上で最も遅い猛暑日になる。現時点で最も遅い35度以上の観測日は、1942年(9月12日)となっている。

 気象庁によると、15日は前線が北日本から東日本へ南下し、湿った空気の影響を受けて関東甲信地方では曇りや雨となる見込み。都心の最高気温は34度と予想している。【畠山嵩】

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