2025年大阪・関西万博の会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で13日、大屋根「リング」が一つにつながったことを記念した式典があった。リングをデザインした建築家の藤本壮介さんはあいさつで「多様な国々、多様な人々がここで一つにつながって、そして思いを一つにして未来をつくっていく、その最初の1歩になると感じている」と話した。
式典には日本国際博覧会協会(万博協会)の十倉雅和会長や協会副会長で大阪府の吉村洋文知事らのほか、工事関係者らが出席。十倉会長は「万博のコンセプトを象徴する世界最大級の木造建築物だ。シンボルの一つになりうると確信している」とあいさつした。
リングは1周約2キロ、高さは最大約20メートルで、今年8月末につながった。建設費は約350億円に上る。23年6月末に着工し、今年12月末までにエスカレーターやエレベーターを設置する予定。
藤本さんは式典後、報道陣の取材に「多様性がつながる素晴らしさを現地でも実感してもらいたい。ここに来られない方々も写真やパースを見たときに多様な世界が一つになって、未来をつくっていくという希望を感じてもらいたい」と話した。【鈴木拓也】
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