埼玉県警浦和署は9日、さいたま市浦和区の無職男性(81)がSNS(ネット交流サービス)上で投資詐欺被害に遭い、2億8811万円をだまし取られたと発表した。SNS型投資詐欺の被害としては県内で過去最高額という。
浦和署によると、男性は4月上旬ごろから、SNS上で知り合った日本人女性を名乗るアカウントに「インターネットショップの経営をやらないか」などと持ちかけられた。商品の仕入れ代金などが必要だとして、繰り返し送金を要求されたという。やり取りは全てSNS上のチャットで行われ、男性は4~7月、55回にわたって計2億8811万円を指定された複数の口座に送金した。
8月、男性が同署に電話で相談し被害が発覚した。男性は「オレオレ詐欺や還付金詐欺の手口はテレビで知っていたが、SNS型投資詐欺は知らなかった。まさか自分が被害に遭うとは思わなかった」などと話しているという。【田原拓郎】
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