気象庁が2日に発表した夏(6~8月)の天候の特徴で、群馬県内では13観測地点のうち7地点で日最低気温が観測史上最高を記録したことが判明した。館林29・1度▽伊勢崎28・6度▽桐生27・6度▽上里見(高崎市)26度▽中之条24・9度▽神流24・4度で、それぞれ1位の記録を更新。前橋も27・6度で、2018年に並ぶ記録となった。【増田勝彦】
前橋では8月末現在、最低気温が25度以上の日数が37日と平年より28日多く、最高気温35度以上の猛暑日も33日で同20・1日多かった。
最高気温が40度を超えたのは全国で9地点あり、このうち7月29日の館林40・2度、伊勢崎40・1度の県内2地点が含まれていた。
前橋地方気象台によると、他の観測点の猛暑日の日数(8月末現在)は、桐生41日▽館林34日▽伊勢崎33日など。桐生では7月19日から8月5日まで18日、猛暑日が続き、これまで最多だった13日を大幅に上回った。
熱帯夜の基準となる最低気温25度以上の日数は伊勢崎40日▽館林40日▽桐生18日など。
気象庁は、顕著な高温の要因として、日本近海の海面水温が高く、大気が直接加熱を受けたことに加え、地球温暖化や、太平洋赤道域東部の海面水温が高い状態が続く「エルニーニョ現象」が今春まで続いたことも影響した、との見解を示している。
「熱中症警戒アラート」は今月2日までに20回発表され、2020年の運用開始以降、最多記録の更新を続けている。これまで最も多かったのは23年の17回だった。
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