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 東京周辺で、これまで報告事例が限られていた珍しい「マリモ」の発見が相次いでいます。

■多摩川の石からムクムク成長

専門家も驚きを隠せない新発見 この記事の写真 国立科学博物館 辻彰洋研究主幹
「何が起きているのかなと、我々としては本当に不思議で」

 専門家も驚きを隠せない新発見。舞台は、東京と神奈川の境を流れる多摩川です。

石に付着していた藻がムクムクと丸く成長

 発端は3年前、神奈川県に住む男性が河原で拾った石を熱帯魚を飼育する水槽に入れたところ、付着していた藻がムクムクと丸く成長し始めたのです。

「モトスマリモ」の国内2例目であることが判明

 これはもしやマリモではないかと思った男性は研究機関に連絡。詳しく調べた結果、日本では山梨県の住宅の水槽からしか見つかっていなかった「モトスマリモ」の国内2例目であることが判明しました。

 ちなみにモトスマリモの名前の由来は、最初に見つかった住宅の水槽の中に山梨県の「本栖湖」で採取した貝が入っていたためです。しかし、肝心の本栖湖ではまだ見つかっていません。

辻研究主幹「東京の水槽から来たというのは正直驚き」 辻研究主幹
「嘘!?という感じのほうが強くて。我々は本栖湖を潜って探して、見つからない、見つからないと思って、必死になって調査していた。それがまた水槽から、しかも東京の水槽から来たというのは正直驚き」

 多摩川の中をのぞいてみると、藻のようなものが無数に漂っています。

 マリモといえば北海道・阿寒湖のマリモが有名ですが、専門家はこうした国内の様々な場所に、温かい環境に耐えられる特徴を持ったマリモのもとが密かにいるのではないかと考えています。

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■都内で「タテヤママリモ」も発見

■都内で「タテヤママリモ」も発見

マリモを発見した前田格さん

 そのことを裏付けるように、マリモの新発見は別の場所でも起きていました。

マリモを発見した前田格さん
「そこの橋のだいたい前後50メートルくらいの範囲で、網で生き物をとっていた」

 都内に住む男性が11年前に神田川の源流付近で拾った石を水槽に入れたところ、3年ほどして藻が生えてきました。

前田さん
「そこから2年ぐらいで石全体にゴルフ場のグリーンのように、ビロード状に広がってきていて、さらに2年後ぐらいにそれが大きくなって、石から外れて丸い球体になって、浮遊というか転がり始めた」 都内での発見は初めてか

 調査の結果、富山県でわずかに報告事例がある「タテヤママリモ」であることが判明しました。都内での発見は初めてだとみられます。

前田さん
「こんな所にまさかいるとは思わないし、10年以上かかっていまだに繁殖を続けているのはびっくり。おそらく身近な所に、まだまだ知られていないことはいっぱいあるということかなと」

(「グッド!モーニング」2024年9月4日放送分より)

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