９月の毎週水・日曜日に沖縄県内の路線バスを終日無料で乗り放題とする沖縄県の「わった～バス利用促進乗車体験事業」が４日午前、始まった。離島を含む多くの路線バスとコミュニティーバスが対象。玉城デニー知事は「『今日バスで行かない？』を合言葉にみんなでバスに乗り、目的地への楽しいひとときを過ごしてほしい」と利用を呼びかけた。

無料乗り放題事業を利用してバスに乗車する沖縄県の玉城デニー知事＝４日午前１０時ごろ、那覇バスターミナル

　玉城知事は午前１０時、県庁に出勤するため、那覇バスターミナルから系統２１番に乗車した。バス乗車は知事就任以降、約６年ぶりという。無料バスの日は、乗車時に整理券を取り、そのまま回収箱に入れれば、現金投入やＩＣカードのタッチの必要はない。

バス無料の日は、整理券を取ってそのまま回収箱に入れるだけで乗車できる

　車内では、各座席の窓に貼られたＱＲコードから年齢や性別など簡単なアンケートに答えると、その日限定で県内の約４５０の商業施設や飲食店で使えるクーポンを取得できる。

車内に張られたＱＲコードからアンケートに答えると、県内４５０以上の施設で使えるクーポンを取得できる

　同知事は降車後「リラックスした車内で外の風景を眺めながら、車移動とは違うバス独特の雰囲気を味わえた」と笑顔。「より多くの県民に乗ってもらい、感想を寄せてほしい」と呼びかけた。

クーポンを取得して笑顔をみせる沖縄県の玉城デニー知事＝４日午前１０時すぎ、那覇市内

　同事業は、過度な車依存社会からの脱却を目指す取り組みのキックオフ。県民にバスの利便性や快適性を知ってもらうことで、自家用車から公共交通利用への転換を促し、慢性的な交通渋滞の解消につなげる狙いがある。

　高速道路を走るバス、リムジンバス、定期観光バスなどは対象外。詳細はこちらから。

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