津軽海峡遠泳連盟の設立総会に参加した浜舘豊光中泊町長(前列中央)ら=青森県中泊町で2024年8月30日午後4時43分、松本信太郎撮影

 世界7大海峡の一つである津軽海峡の魅力を発信しようと青森県中泊町や同町文化観光交流協会、町が委嘱した津軽海峡遠泳・交流アドバイザー、地元漁師らが「津軽海峡遠泳連盟」を設立した。今後、遠泳希望者の窓口となり、各所への届け出や横断実施当日のサポートなどを行う。

 設立は8月30日。世界で最も遠泳の成功難易度が高いとされる七つの海峡「オーシャンズセブン」は英仏間のドーバー海峡やニュージーランドの北島と南島の間のクック海峡などが名を連ねる。津軽海峡もその一つに選ばれており、世界中のスイマーから注目されている。

 津軽海峡横断の出発地点は中泊町の権現崎で、ゴールの北海道福島町まで約40キロを潮の影響も受けつつ、10時間前後をかけて泳ぎ切る。これまで海峡横断泳をサポートする地元の団体がなく、国内外のスイマーにとって挑戦のハードルが高かった。現状は東京都在住の津軽海峡遠泳アドバイザー、石井晴幸さんがサポートしているが、年間2人ほどの受け入れにとどまり、約100人が順番待ちの状態だという。

 連盟は来年度、6~7月の小潮で好天の日に8~12回のサポートを予定しており、態勢が安定すれば実施回数を増やしていく見込みだ。総会で浜舘豊光中泊町長は「オーシャンズ・セブンの一員として津軽海峡のPRに努めたい。町を挙げて挑戦する人たちを応援していきたい」と語った。【松本信太郎】

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