熊本県教育委員会が入る熊本県庁新館=城島勇人撮影

 熊本県教育委員会は3日、2024年度に県立東稜高校に入学した生徒が複数の同級生からいじめを受けて長期間欠席し、転校していたことを明らかにした。生徒が受けた行為計6件をいじめ防止対策推進法に基づく重大事態に認定し、第三者による調査委員会を設置する。

 県教委によると、生徒は嫌がったのにも関わらず複数の同級生からあだ名をつけて笑われたり、体育大会で参加する種目を決める際に、勝手に決められたりした。また、交際相手の動画を巡り、500円を支払うよう要求されるなどした。これらの行為は入学直後から始まったという。

 生徒は事案発生後の4月下旬に「同じクラスや他クラスの生徒からいじられて嫌だ。登校したくない」などと担任に相談。欠席が続いたため別室での学習に切り替えたが、6月以降は登校できなくなり、欠席が続いた。

 学校側は4~6月にかけて、関係する生徒らへの聞き取りをしていたが、今後は弁護士などでつくる調査委で事実関係などを調査するという。【山口桂子】

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