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 北アルプス「薬師岳」で撮影された映像。登山者の前にツキノワグマが現れている。至近距離にいる人間を全く警戒しない様子が映っている。今月以降、クマの被害が急増する恐れがあり、秋の行楽シーズンに向けて注意が必要だ。

■クマと鉢合わせ 至近距離でも警戒せず

 クマと登山者が鉢合わせした緊迫の瞬間。映像が撮影されたのは、多くの登山者が訪れる北アルプスの薬師岳。

体長1メートルほどのツキノワグマ この記事の写真

 撮影者の目の前に現れた、体長1メートルほどのツキノワグマ。においをかぎながら進み、登山道を遮る形に。人が至近距離にいるのにもかかわらず、警戒している様子は全くない。

クマの後方の道から別の登山者が

 さらに、クマの後方の道から、別の登山者が現れた。撮影した男性がとっさに声を掛けたため、クマとの接触は間一髪で免れた。クマは、後ろの登山者に気付いた様子だがお構いなし。その後、トレッキングポールをたたいて音を鳴らすと、やぶの中に逃げていったという。

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■観光地でも目の前にクマ

■観光地でも目の前にクマ

 クマとの遭遇は、人が多く集まる観光地でも…。

川辺に1頭の子グマ

 避暑地として人気の長野県上高地。美しいエメラルドグリーンの川辺にいるのは、1頭の子グマ。

子グマの近くに観光客の姿も

 川の向こう岸には、観光客の姿もある。

撮影者 米倉森さん
「急に出没してきて、人間に驚いている様子で。外国人観光客や色々な年齢層の観光客もたくさんいた。こちら側(川の手前)の人たちは、(川の)向こう側の人たちを心配していた」

 さらに別の日にも、人を恐れることなく近付いてくるクマが目撃された。

木の上でじゃれ合う2頭の子グマ

 子グマとみられる2頭が、木の上でじゃれ合い、枝が折れる音も。目撃した人によると、合わせて4頭のクマがいたという。

撮影者の目の前にクマが 撮影者 泉澄雄さん
「これ(川を)渡ってくるぞ。渡ってくるよ、下手すると。逃げよう逃げよう」 水浴びをするクマ

 川に向かって下りてきたクマは、暑かったのか水浴びをしている。

泉さん
「人がいっぱいいるところに(クマが)いるのがちょっと。その時も、ここに20人から30人いたので」 戸隠神社の参道にクマが現れた

 長野市の戸隠神社の参道では、走って逃げる人の奥に1頭のクマが現れた。さらにそのすぐ後に、もう1頭、別の子グマが横切っていく。

 参道には多くの参拝者が歩いており、クマの出没に驚き、呆然と見つめる人もいた。

 目撃者によると、クマは人を怖がる素振りもなく、通り過ぎていったという。

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■日光では建物に侵入 冷蔵庫あさる

■日光では建物に侵入 冷蔵庫あさる

 栃木県日光市では、クマが建物に侵入する被害もあった。

木をつたって降りていくクマ

 防犯カメラに映る木が揺れると、体長1メートルほどのクマが木をつたって、勢いよく降りていく。

 撮影されたのは、午前6時ごろ。中禅寺湖周辺にある飲食店だ。

クマが侵入した飲食店 店主
「店のほうに入った。厨房(ちゅうぼう)のほうに。爆竹を鳴らして、その音で出てきた。天窓を出て、木の枝をつたっておりていった」 天窓が落下している

 別の防犯カメラには、クマが逃げたという天窓が勢いよく落下する様子も映っている。

店主
「(クマと)目と目があって。5〜6メートルぐらいの距離だったんですけど、私もビビってしまって。少し下がったら、その後向こうがバッと逃げていったんで」

 クマが立ち去った後、店内を見に行くと…。

店主
「何を食っていった?」 マスカルポーネのクリームチーズホイップを食べていたという

 厨房は、ものが散乱。

店主
「牛乳とかオレンジジュースとか、マスカルポーネのクリームチーズのホイップがあるので、それを食べていた。もう冷蔵庫っていうのは分かってやっているような感じ」 クマが木に登り実を食べている

 中禅寺湖周辺では6月から7月にも連日のようにクマが出没。番組取材班もクマに遭遇した。クマが木に登って実を食べ続けている。どんどん枝が折れていっている。体を動かすと木も大きく揺れる。爆竹の音に驚いてクマが木からおりた。

実がなった桜の木の枝を切り落とした

 飲食店周辺では、実がなった桜の木の枝を切り落とす対策をしたことでクマの出没は一時減ったというが、再び、出没が相次ぐ事態に。

店主「かなり学習している」 店主
「7月の頭に桜の実がなくなって、その後にごみ捨て場のほうをうろちょろして、今回、厨房のほうの天窓。人間のこういうとこ行けば(食べ物が)あるぞと、かなり学習している。(人間との距離が)どんどん近くはなっている」 中禅寺湖では水に浸かるクマの姿が

 中禅寺湖では、首付近まで水に浸かるクマの姿が。クマは湖から上がると、あたりをさまよい、その後、撮影者のすぐそばまで近付いてきたという。

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■動物園内、住宅の庭…身近に野生のクマ

■動物園内、住宅の庭…身近に野生のクマ

動物園の敷地内に野生のクマ

 スタスタと歩く1頭のツキノワグマ。実はここは、動物園の敷地内。歩いているのは、飼育しているクマではなく、野生のクマだ。

 先月12日、広島市にある安佐動物公園に設置されたカメラに野生のクマが撮影された。

 さらに先週にも、暗闇の中をずんずん歩く若いクマの姿が映っていた。

去年10月に出没した子グマが成長したとみられる

 この動物公園では、去年10月にも親子グマが出没。今回、撮影された若いクマは、その時の子グマが成長した個体だとみられている。

 園内のカキの木などをすべて伐採する対策を取っているものの「クマの通り道」になってしまっているという。

2頭の子グマがじゃれ合っているのは住宅の庭

 まるで相撲をとるかのように、じゃれ合う2頭の子グマ。

 撮影されたのは、岩手県花巻市の住宅の庭。先月14日、2頭の子グマが現れ、庭で遊び始めた。

 警戒心もなく、しばらくうろついた後、子グマたちは去っていった。

撮影者
「(近所では)お盆で帰省されているところもあったので、外でプール遊びなんかをしているところもあったんですけど、そっちに行かなくて良かった」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年9月3日放送分より)

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