青森県三沢市の米軍三沢基地の東側にあるため池から国の暫定目標値を超える高濃度の有機フッ素化合物「PFAS」が検出されたとの民間調査結果を受け、県と三沢市は22日、同じため池で採水調査を行った。ため池の水が流れ出る太平洋沖合1キロ地点の4カ所でも採水した。分析結果は、6月中旬ごろまでに公表する予定だ。
東北防衛局三沢防衛事務所や三沢市などによると昨年12月、基地内の消火訓練で使用したPFAS汚染が疑われる水について、浄化した上で基地東側の調整池に放出したと米軍から防衛省に報告があった。市は同省を通じ、浄化方法やPFASの値など詳しい情報を示すよう米軍に求めてきたが、現時点で明確な回答はないという。
東京都の市民団体「食の安全・監視市民委員会」は今年3月、基地東側のため池の水から暫定目標値の15倍ほどのPFASが検出されたとの独自調査結果を発表した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。