自身の会社に所属するアイドルの少女(17)にみだらな行為をしたとして、児童福祉法違反容疑でタレントマネジメント会社役員の男(40)が警視庁に逮捕された。「成功したいなら言うことを聞くように」「この業界では普通のこと」。今回の事件に限らず、芸能界では旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題をはじめ、芸能界での成功を夢見る思いに付け込んだ性加害が後を絶たない。
「昔も今も売れている子たちはみんな経験してきた」「ベッドシーンもある」。今年2月、準強姦と準強制性交容疑で逮捕された元芸能プロダクション顧問の男は犯行の際、こう説明していたという。被害女性は男が顧問を務めていたプロダクションに所属していた。
俳優の女性にわいせつな行為をしたとして準強姦罪で逮捕・起訴された映画監督の男は、演技指導名目で行為に及んでいた。被害女性は「抵抗すると駄目な女優とされ、女優として生きていくことが難しいと思った」と話したという。
芸能事務所役員や映画監督といった強い立場を背景に性的関係を迫るだけでなく、そもそも肩書を詐称しているケースもある。昨年12月、警視庁に不同意わいせつ容疑で逮捕された男は、実在する大手芸能事務所の代表取締役を装って女性に声をかけていた。「芸能関係で仕事したいという夢につけ込んで、あわよくば肉体関係を持てると思った」と供述したという。
昨年10月に公表された令和5年版「過労死等防止対策白書」では、芸術や芸能の従事者延べ640人を調査。声優・アナウンサーの約14%、俳優・スタントマンの約11%が「性的関係を迫られた経験がある」と回答した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。