山梨県は28日、次の夏山シーズンに向け、富士山の県側登山道「吉田ルート」5合目に常設する規制ゲートのイメージ図を発表した。信仰の対象とされてきた富士山の「入り口」として鳥居の意匠を取り入れ、関所を思わせる格子状のデザインで見通しを確保する。
ゲートは、登山道の幅に合わせ横8メートル。左右に高さ約3・5メートルの支柱を立て、支柱の両脇に夜間通行用の扉をつける。中央部は観音開きで、高さ約2・3メートル、扉1枚の幅は約2メートル。色は明るい茶や焦げ茶を使う。気候が厳しいため、耐久性のある鉄骨造りにする。
県は今夏、入山規制のためのゲートを5合目に仮設していた。9月10日の閉山以降、仮設ゲートを撤去して工事に着手し、年内の完成を目指すという。【佐藤薫】
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