新潟県柏崎市の海水浴場で昨年10月、水難救助訓練中だった男性消防士=当時(26)=が溺れ死亡した事故で、原因を調べていた第三者委員会は22日、体調の不安が上司の間で共有されず、潜水資機材が定期的に点検されていなかったなどの問題点を指摘する報告書を市消防本部に提出した。

報告書によると、男性は潜水中に心理的パニックに陥り、水面に浮上した直後に意識を失ったと考えられる。原因の究明は困難だとした上で、男性が事故2日前に上司に「耳抜き不良で不安がある」と申告したのに共有されなかったほか、資機材のメンテナンスや訓練中の安全監視体制が不十分だったとした。

再発防止策として、指導体制の充実や、機材を確実に点検することを挙げた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。