栃木県で男女の遺体が見つかった事件。逮捕された男が口にした依頼人の正体は。
■依頼の“兄貴分”的存在「名前は言えない」
22日朝、死体損壊容疑で送検された平山綾拳容疑者。被害者について、こう話しているといいます。
この記事の写真は11枚 平山容疑者(25)(警視庁などによると)「名前も知らない、見たこともない。依頼を受けたAさんの名前は言えない。Aさんから指示を受けて、粘着テープや携行缶などを購入した」
Aとは、平山容疑者の“兄貴分”的な存在だといいます。一体、平山容疑者とAとは、どんな関係なのでしょうか?
(山木翔遥アナウンサー報告)「平山容疑者は車を貸したという趣旨の話をしていて、平山容疑者のアパートのあちらにとめられていた黒い車は、18日に警察に押収されたとみられています」
捜査関係者への取材で、この黒い乗用車の中から、亡くなった宝島龍太郎さんの所持品とみられる物、そして鈍器のようなものが見つかったことが分かりました。
宝島さんの身に何があったのでしょうか。
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■複数人と30分…事件直前 東品川に■複数人と30分…事件直前 東品川に
宝島さんたちが遺体で発見される前日の15日、宝島さんは上野で女性と車に乗り込み、品川区の東品川に移動したといいます。
そして、15日午後11時半ごろ、30分近く複数の人物と一緒にいる様子が防犯カメラに捉えられていたというのです。
これを最後に、宝島さんの姿が消えてしまいました。
一方で、16日未明には、平山容疑者の黒い乗用車と酷似した車が事件現場近くで確認されています。
事件翌日の17日に、自ら警察に出頭した平山容疑者。警視庁などによると、「車を貸した」「現場には行っていない」などと話をしているといいます。
捜査関係者によると平山容疑者は、事件についてこのような趣旨の話をしています。
「出頭するかどうか、事前に複数人で相談した」
警視庁などは、複数の人物が事件に関与しているとみています。
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■専門家「極めて異例の逮捕」理由は■専門家「極めて異例の逮捕」理由は
専門家は、今回、警視庁などが平山容疑者の逮捕に踏み切ったことについて、こう指摘します。
元警視庁捜査1課 副島雅彦氏「本来、共犯事件というのは、共犯者全員を逮捕するのが原則。一斉に逮捕するというのが原則。これを1人だけ(死体)損壊罪で逮捕したというのは、極めて異例の逮捕になると考えている」
考えられる逮捕の理由の1つ目は、共犯者たちを早い段階で逮捕する見通しが立っていること。2つ目は、グループ内で“裏切り者”になる可能性がある、平山容疑者の身の安全をはかるためなどではないかといいます。
事件はグループによるものなのか、そして“兄貴分的な存在”のAとはどのような人物なのでしょうか?
また、専門家は平山容疑者が兄貴分的なAの名前を言えないと話していることに注目します。
元警視庁捜査1課 副島雅彦氏「残虐性や行為の凶悪性を考えてみると、(平山容疑者が)反社的なグループにいるメンバーの可能性は高い。反社とか半グレの人たちというのは制裁が怖いので、自分がやったことはしゃべるが、他の仲間についてはしゃべらない」
「(Q.闇バイトとかではない?)彼(平山容疑者)の供述とか聞く限りでは、トクリュウ 匿名・流動型犯罪グループの可能性というのは極めて低くなってきている」
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