松原署からの感謝状を手にするファミリーマート一津屋三丁目店の元村卓巳店長(中央)と、末次隆士署長(左)ら=松原署で2024年8月20日午後1時30分、斉藤朋恵撮影

 電子マネーを悪用した特殊詐欺の被害を防いだとして、大阪府警松原署はファミリーマート一津屋三丁目店(同府松原市一津屋3)の元村卓巳店長(57)に感謝状を贈った。

 署によると、70代の男性客が7月下旬、店内のマルチコピー機を使って1万5000円分の電子マネーを買おうとした。不審に思った元村さんは「詐欺かもしれないから」と男性に声をかけ、スマートフォンを確認した。すると、架空の人物を支援する名目で電子マネーの購入を持ちかけるメールを見つけたため、署に連絡したという。

 元村さんは、たとえ少額でも慣れない機器を操作して電子マネーを買おうとする高齢者に対し、声をかけるよう店員に呼び掛けている。20日に松原署で末次隆士署長から感謝状を受け取った元村さんは「直感で“怪しい”と思ったら『自分で使うんですか?』と声をかけ、購入目的が曖昧なら詐欺を疑うべきだ」と語った。【斉藤朋恵】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。