■成田空港の駐車場“真っ白”に

 まるで雪が降ったかのように、成田空港の駐車場が真っ白になりました。さらに先に進むと、止められた車に何かが激しく吹き付けられています。

 空港職員や警察などが片付けに追われますが、端に集められていたのはふわふわの泡でした。この泡の正体はいったい…。

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「火災ではないが、消火剤が噴霧されている」

 実はこれ、火を消すために使う「泡消火剤」です。車が消火設備に接触したため誤作動を起こした可能性があるということです。

■埋もれた車や人体に影響は?

 立体駐車場の4階で起きたこの泡騒動。泡の中には車が確認できますが、故障の原因にはならないのでしょうか。

日本ドライケミカル株式会社 大木健二技術本部長
「洗剤のような成分が基本なので、車がこれで故障して走らないとかそういったことは特にないんですが、できるだけ早い時間で洗い流さないと塗装に少しシミが残る可能性があります」

 では万が一、泡を浴びてしまった場合、人体に影響は…。

日本ドライケミカル株式会社 大木健二技術本部長
「皮膚に浴びたり洋服に付いた場合は早めに洗い流さないと、皮膚が弱い人だとかぶれたりする恐れがある。古い時代に作られた泡消火薬剤ですと有機フッ素化合物が濃度高く入っている可能性があるので、あまり吸い込まないように気を付けたほうがいい。急性的な作用を及ぼすものでもないので、日常的に触れると色々あるかもしれないが、たまたま駐車場に居合わせた程度では中毒にならない」

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