噴火警戒レベルが1から2に引き上げられた草津白根山にある白根山の湯釜付近(手前)と、2018年1月に噴火した本白根山の山肌にあいた噴火口(中央奥)=群馬県草津町で2018年4月22日、本社ヘリから竹内紀臣撮影

 噴火の恐れがあるため立ち入り禁止となっている草津白根山(湯釜付近)について、群馬県草津町は9~10月の10日間、規制の一部を緩和し、15年ぶりに登山道を通行できるようにする。登山道周辺は気象庁が発表する噴火警戒レベルで最も低い1となっていて、町などが安全を確認し規制の緩和を決めた。

 通行ができるのは、中央登山道から展望台までの約460メートル。展望台からはエメラルドグリーンの火口湖「湯釜」を見ることができ、沿道にはシェルターも整備されている。1日2回の予約制で、監視員によるガイドのもと約1時間15分の登山が可能となる。定員は1回20人で、料金は1人4000円。町ホームページで申し込みを受け付ける。

 火山活動の状況を鑑み、登山道は2009年4月から立ち入り禁止となっていた。町は観光客からの要望なども考慮し、環境省や火山の専門家などと協議した上で、規制緩和を決めたという。

 町の担当者は「初めての人も、久しぶりに見たい人にも、ぜひ訪れてほしい」と話している。【加藤栄】

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