■非常に強い台風10号が奄美地方に最接近 線状降水帯予測も
【台風10号】27日正午の予想進路 奄美地方は線状降水帯が発生する恐れも
台風10号は、きょう27日午前9時に「非常に強い」勢力に発達しました。
現在、暴風域を伴って奄美地方に接近中で、奄美地方には27日夜からあす28日にかけて最も接近しそうです。気象庁は、奄美地方で今夜からあす28日午後にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があるとして、最大限の警戒を呼び掛けています。
台風の動きが遅いため、このあと西日本から東日本にかけても影響が長期化する恐れがあります。九州南部など局地的に総雨量が1000mmを超えるような未曾有の大雨になる所もあるでしょう。
経験したことがないような大雨による災害に厳重な警戒が必要です。
▼28日昼まで
東海 200mm
近畿・九州北部 100mm
四国 120mm
九州南部 300mm
奄美地方 400mm
▼28日昼〜29日昼
東海・近畿・九州北部 200mm
四国 300mm
九州南部 500mm
奄美地方 400mm
▼29日昼〜30日昼
東海・近畿・四国 300mm
中国 200mm
九州北部 400mm
九州南部 600mm
奄美地方 100mm
■台風10号の特徴(27日正午現在)
更に、今回の台風10号は、先週22日の発生から進路や列島への接近・上陸タイミングの予想が日に日に変わっています。
最新の情報では、九州の南の海上で動きが遅くなり、そのご西日本や東日本にかけて列島を縦断する予想ですが、台風の動きが遅いため、影響が長期化かつ広範囲に及ぶ恐れがあります。
27日正午現在、まだ列島上陸の時間や場所も不確実なので、このあとも太平洋高気圧やその西側にある「寒冷渦」といわれる反時計回りの風の流れや上空の偏西風などによって、台風の進路もスピードも変わる可能性があります。
今週後半にかけて最新の台風情報を確認するようにしてください。
【台風10号の特徴】長期化・広範囲・不確実
■備えは早めに!大雨も暴風も災害級…接近したら外出危険!
この台風10号は、大雨だけではありません。中心付近の最大瞬間風速が最も強い時で28日の奄美地方70m、九州南部でも28日から29日にかけて65mと、これまでに経験したことがないような暴風が予想されています。これは人が立っていられないどころか住宅の一部が倒壊する恐れがあるほどの暴風です。
災害級の大雨や暴風が迫ってきますので、備えは早めに行ってください。
更に台風が近づいたら不要不急の外出は控えましょう。安全第一です!
【瞬間風速と影響】災害級の大雨や暴風 接近時は不要不急の外出を控えて
■北日本でも秋雨前線や湿った空気で記録的な大雨に
今週は、台風からまだ遠く離れている北日本でも秋雨前線や湿った空気の影響で雲が広がり、記録的な大雨となっています。きょう27日は、例年、この時期は雨量が少ない北海道でも観測史上一位となる激しい雨が降りました。
【1時間雨量】(27日正午まで最大)厚真(北海道)47.5mm 観測史上一位
幌延(北海道)45.5mm 観測史上一位
北海道や東北は、あす昼にかけて100mm以上の大雨が予想されています。
北日本でも土砂災害や河川の増水などに警戒してください。
【雲画像】北には秋雨前線、南には台風10号 全国的に大気不安定
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■日本海側はまだ猛暑日続出!太宰府は猛暑日の記録更新■日本海側はまだ猛暑日続出!太宰府は猛暑日の記録更新
九州北部や中国地方など日本海側では猛暑日が続出していて、福岡の太宰府では年間の猛暑日の日数が国内最多となりました。
日本海側では日差しやフェーン現象の影響で、きょうも午前中から気温が上がっています。福岡の太宰府では午前10時すぎに35℃に到達し、今年46日目の猛暑日となりました。
これは去年2023年までに群馬県の桐生で記録した年間猛暑日日数の歴代一位に並ぶ記録です。また、太宰府では40日連続で猛暑日となっていて、連続記録も更新中です。
福岡37.4℃ 太宰府(福岡)37.2℃ 京都35.3℃
金沢35.6℃ 富山38.5℃ 横手(秋田)35.4℃ この記事の写真を見る(4枚)
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