1923年の関東大震災時に虐殺された朝鮮人の追悼式典に小池百合子・東京都知事が8年連続で追悼文を送らない方針を示したことに対し、式典の実行委員会は26日、抗議文を都に提出し、改めて追悼文を送るよう要請した。
式典は1974年から行われ、歴代知事は追悼文を送ってきた。小池氏は2016年に送ったが17年以降は送っていない。その理由として、式典とは別に都慰霊堂で行われている都慰霊協会主催の大法要で「全ての犠牲者に哀悼の意を表しているため」としている。
実行委は小池氏に式典への追悼文を要請したが、今月14日に都側からは不送付を伝えられたという。実行委の宮川泰彦委員長は都の担当者に抗議文を手渡した後、「悲しい歴史から目を背けたい、認めたくないというのが小池さんの姿勢ではないかと危惧している。歴史をきちんと見つめて二度と同じ事を繰り返さないと誓うことが同じ間違いを起こさないことにつながる」と訴えた。【山下俊輔】
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