兵庫県明石市の精神科病院「明石土山病院」に入院していた初田竹重さん=当時(50)=が死亡したのは、2年弱にわたる長期間の隔離や見守りを怠ったのが原因だとして、両親が26日、病院を運営する医療法人社団正仁会に慰謝料など約5680万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴した。
訴状によると統合失調症と診断された初田さんは2019年5月、同院に医療保護入院。翌月に隔離が始まり、21年4月に隔離室で亡くなっているのが見つかった。急性窒息死で、解剖の結果、喉や気管にパンが詰まっていたことが分かった。
原告代理人によると隔離室は3~5畳ほどの広さで、外から施錠されていた。(共同)
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