■元台風9号で北海道は100mm以上の大雨に
北海道では元台風9号の低気圧からのびる前線があす23日(金)にかけて通過する見込みで、今夜から大雨となる恐れがあります。北海道の8月平年の雨量は150mm前後となっていて、今回の総雨量は8月1カ月分に匹敵することも考えられます。河川の増水などに警戒が必要です。
また低気圧に向かって湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となっていて、関東では朝から局地的に雨雲が発達しています。きのう21日(水)は東京・港区付近で約100mmの猛烈な雨が降ったとみられ、港区ではここ10年で初めて記録的短時間大雨情報が発表されました。東京都心でも連日の雷雨…。こうした急な雷雨で気を付けたいのが道路の冠水です。関東は道路が掘り下げられているアンダーパスの数がほかの地方よりも多いため、特に注意してください。
■台風10号 進路が西よりに 発達ピークで直撃か
日本列島付近だけではなく、南の海上も落ち着きません。22日(木)午前3時に今月6個目となる台風10号が発生しました。今後、暴風域を伴い発達しながら北上する見込みで、27日(火)ごろに強い勢力で列島に接近、上陸する予想です。最新の進路予想では進路が少し西よりになり、予報円に九州から東海が入っています。北東方向に進めば台風7号が海水をかき混ぜたため、平年より低い海域が広がっていますが、西よりになると海水温が30℃以上とさらに高いところを通り、台風がより一層発達しやすくなります。
強い勢力で列島直撃か 【台風10号のポイント】1、発達のピークに列島直撃
2、秋雨前線を刺激し影響が長引く恐れ
3、27日(火)ごろは暴風のピーク
■秋雨前線で台風接近前から大雨の恐れ
台風10号は今月6個目の台風となりますが、これまでと違うのが秋雨前線が停滞していることです。台風+秋雨前線は大雨になりやすい気圧配置です。週末ごろから西日本、東日本の太平洋側では雨量が多くなる見込みで、大雨が長引きそうです。雨台風でもありますが、強い勢力で最接近、上陸となると、27日(火)は風台風にもなってしまいそうです。リードタイムの今を活用し、台風への万全な備えをしてください。
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