NHK=2021年4月、佐々木順一撮影

 NHKは19日、同日午後1時過ぎに放送された同局のラジオ国際放送などの中国語ニュースで、原稿を読んでいた中国籍の40代の外部スタッフ男性が、沖縄県・尖閣諸島について「中国の領土である」と述べるなど、ニュース原稿にはない不適切な発言をしたと発表した。

 NHKによると、このスタッフは、2002年からNHKや関連団体が業務委託契約しており、日本語原稿を中国語に翻訳してラジオで読み上げる業務をしている。男性は、東京都千代田区の靖国神社で同日に落書きが見つかった事件に関するニュースを読んだ直後に、不適切な発言をした。男性が発言した理由についてNHKは「分からない」としている。同局は関連団体を通じて本人に厳重に抗議するとともに、関連団体は本人との契約を解除する方針。NHKは「ニュースとは無関係の発言が放送されたことは不適切であり、深くおわび申し上げる。再発防止策を徹底する」とコメントした。

 同局は19日夜に、この内容について、ニュース番組「ニュースウオッチ9」で伝えた他、報道陣への説明もした。【諸隈美紗稀】

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